第10回口頭弁論の報告
ちくりん舎の青木一政さんが、12月2日の第10回口頭弁論の報告をわかりやすく解説してアップしてくださいました。ありがとうございます。
以下に転載させていただきます。
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<ちくりん舎ブログ>
http://chikurin.org/wp/?p=5934
12月2日、仙台高裁で開かれた大崎市放射能汚染廃棄物焼却差し止め訴訟(住民訴訟)第10回期日に急きょ傍聴参加してきました。
本訴訟では焼却による排ガスのセシウムが「不検出」のため問題ないとする被告側と、「不検出」はゼロということではなく内部被ばくの危険性があり住民の平穏生活権を脅かすとする原告側の主張が争点となっています。原告側はちくりん舎が行った試験焼却時のリネン吸着法による監視結果や県内各地のモニタリングポストの値が横ばいであること、焼却炉周辺土壌汚染の調査結果など様々な証拠資料を提出して、対象となる玉造クリーンセンターからの放射能粉じん漏れを立証してきました。
このような過程のなかで、裁判所としても環境省の定めた排ガス調査方法(公定法)にこだわらず、原告らの提案するやり方で焼却炉排ガス中のセシウム測定をしてみてはどうかと提案するにいたりました。
当日の法廷で被告側は焼却炉敷地内にリネンを設置する(煙突直下のため低い値となる)という姑息な提案をしてきました。原告は3つの測定方法を提案しています。
①リネン布を煙突直上あるいは煙突内に設置して測定、②コールドトラップ法により排ガス中の微小粉塵を収集して測定する、③公…