「大崎住民訴訟の公正な審議と判決を求める署名」を仙台地裁へ提出しました

コロナ感染拡大の影響で延期になっていた大崎住民訴訟の第9回公判が、9月23日に行われました。その日の開廷の前に、change.org署名517人と紙の署名用紙1489人の合計2006人の署名簿を、仙台地裁事務局へ提出いたしました。中島裁判長にしっかり届けることを約束していただきました。ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。裁判が続く限りこの署名も続けたいと考えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。 change.org署名↓ http://chng.it/qyLBLscX

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大崎住民訴訟第9回口頭弁論の報告

大崎住民訴訟第9回口頭弁論の報告 弁護団 弁護士 松浦健太郎 1 はじめに  2020年9月23日(水)14時から、仙台地方裁判所にて、大崎住民訴訟の第9回口頭弁論期日が開催されましたので、同期日で行われた審理についてご報告いたします。 前回の口頭弁論は本年4月28日に予定されておりましたが、コロナ禍により延期となっていました。その後、弁護団からの要請により、今後の裁判の進行について話合う進行協議期日が本年7月22日にあり、本日約半年ぶりの口頭弁論期日を迎えました。 2 原告ら準備書面11についての意見陳述  原告ら代理人弁護士松浦から、原告ら準備書面11の要約について意見陳述を行いました。 まず初めに、裁判所が、本件試験焼却施設からの放射性セシウム排出が「零か否か」という求釈明を行ったのに対し、被告は、「ゼロであることの証明」が科学的に不可能であるという証明論を持ちだして裁判所の釈明をはぐらかしていることを指摘しました。その上で、まず被告が証拠提出している環境省の放射性濃度測定のガイドラインによれば、放射性セシウム測定の手法は、放射性セシウムが「ゼロか否か」の判定ではなく、測定者が測定目的に合致した「検出限界値」を設定して、これを超える放射性セシウムの濃度を測定しようとするものであり、測定単位は㏃/㎥であること等を指摘しました。 次に、被告は、常々、本件廃棄物焼却施設の排ガス測定の結果放射性セシウムは検出現限界未満(ND)であったと主張し、排ガス測定結果(乙5、乙6)…

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